2019年8月15日 シンガポールでNASを導入する前の基礎知識
今回はシンガポールでNAS(ネットワークHDD)を導入する前に知っておいた方が良い基礎知識を共有いたします。
NAS(ナス)とは?
NAS とは、Network-Attached Storage の略で、ネットワーク に接続して利用する外付けハードディスクのことです。
同一ネットワーク上の複数ユーザー間でファイルを共有・保存する目的で使用されます。
企業内ネットワーク構成イメージ
お客様のIT環境により異なりますが、一般的には以下のような構成となります。
NASのご利用イメージ
ローカルディスク(C)にアクセスするのと同様にアクセスすることができます。以下ご利用イメージ図です。
NAS内のフォルダをデスクトップにショートカットの作成をすることで、必要なフォルダにすぐにアクセスすることができます。
NASのメリット
1.ネットワークに参加している各PCからのアクセスが可能です。
2.フォルダごとのアクセス権限設定(編集可・閲覧のみ・アクセス不可など)が可能です。
3.Raidにより、万が一の際のデータ消失リスクを抑えることが可能です。
NASのRaidとは?
NASの中に複数のHDDを組み合わせることで、データの保守性を高める仕組みのことです。
Raidには様々な種類がありますが、NASは一般的にはRaid1(ミラーリング)やRaid5が使われます。
Raid1とはHDDを2個NASに搭載し、同じデータを各HDDに書き込みます。
よって、どちらかのHDDが故障しても全データが残るので、業務をすぐに復旧することができます。
NASとサーバーとの違い
複数ユーザー間でファイルを保存・共有するという用途はNASもサーバーも同じですが、以下の点が異なります。
1.初期費用でNASの方が安価です。
2.NASは初期導入設定が簡単です。
シンガポールで代表的なNASのメーカーのご紹介
シンガポールではNASは下記のメーカーが流通しており、1台数百ドルの低価格モデルから数千ドル台の高機能なモデルまで幅広い商品ラインナップがあります。
QNAP(キューナップ)
QNAPの読み方は 『キューナップ』と読み、台湾のNAS専業のメーカーです。
東南アジアとヨーロッパでは利用企業も多く、知名度が高い会社です。
QnapはSOHOや小規模向けからデータセンター向けの大容量対応モデルまであり豊富な製品からお選び頂けます。
Synology(シノロジー)
Synology(シノロジー)は世界的なNAS専業メーカーで、SOHOや小規模ネットワーク向けのNASとして豊富な機能を利用できます。
タワー型やラックマウント型のNASがありシンガポール国内で入手可能な製品ラインアップも充実しています。
Qnap製品のNASの導入事例
Kawatecがワンストップ対応したQnap製品のNASの導入事例をご紹介いたします。
大手化粧品会社様向けにNASの導入と設定をさせて頂きました。
⇩(事例は下記をクリックしてください)