2019年7月1日 管理会計を習慣化させる(2019年7月 社長の月次コラム)
中小企業の社長は営業畑から独立して会社を立ち上げた方が比較的多く、
会計は苦手という社長が少なからず多いかと思います。
私も12年前にカワテックを創業し、毎日の営業訪問やITサポートの業務に没頭していたので、
会計は税理士さんにお任せ状態で、創業当時は会計などほとんど素人同然でした。
しかし、社長は少なくとも事業に関わる会計知識を身に着け、経営者として
自社を取りまく経営環境や経営状況についてしっかりと把握しておかなければなりません。
経営の数値をみる資料として、「財務会計」と「管理会計」の2種類があります。
この2つの資料の活用の仕方は全く異なります。
「財務会計」は、決算書です。これは、IRAS(シンガポール税務当)や株主に見せるためのものです。
売り上げや経費が税務上、きちんと仕分けされ、経営数値が適切な処理で作成されているのかを見る資料です。
これは過去会計といわれるもので、税理士さんなどが行っている仕事です。
「管理会計」は、未来会計といわれるもので、過去の経営数値を分析し、将来の経営数値をどのように
現在の事業に活かすか、経営戦略を立案し、経営課題を数値から見出し、その解決策を検討実施していく
プロセスのことです。
この管理会計は中小企業の社長が自ら学んで、計画し、実行し、改善して成果を出していくことをStep by Stepで
日々行っていかないといけません。
月次で経営数字を分析して、未来に目標を掲げ、その目標をみんなで達成して行く、
その習慣が会社を強くするのだと確信しています。
カワテックでは半期(6カ月)で数値目標を立て、それを1カ月単位の実行計画に落とし込みます、
月次の損益計算書はリアルタイム(翌月の5営業日まで)に作成していきます。
1カ月の実行計画を毎週の社内全体ミーティングでPDCAサイクルを回し、目標を達成して行きます。
半期粗利益目標を共有し、経営数字をガラス張りにした上で社員全員で一丸となり、力を合わせて目標
を達成して行きます。
この管理会計を月次サイクルで習慣化していき、カワテックの経営理念である、社員さんの経済的な幸せ、
そしてお客様に感動、喜びを提供できる三位一体経営を目指していきます。
Kawatecグループ代表:川辺高峰 7月2019年