2019年2月10日 経営者は人格を高める努力をし続ける(2019年2月 社長の月次コラム)
私の母は4年前に癌を患い68歳で亡くなりました。
私が幼いころ両親は共働きでした、母は小学校の教師をしており、
フルタイムで仕事を忙しくしていました、私は生後1カ月後には保育園に預けられ、
母は「保育園の方々には本当に助けてもらいました」と言っていました。
両親から私への教育は自由奔放に自分の好きなようにやりなさいという感じでした、
特にこれをしなさいなどなど言われたこともなく、勉強のことに関しても一切言われたことがありません、
私がスポーツに夢中になっている姿を見ては嬉しそうにしながら、温かく見守っていたように思います。
母は今考えても非常に人格者で、教師を退職後も周りからものすごく人望も厚く、
同じ教師の方や卒業生などは頻繁に母にアドバイスを求めに来ることがありました、
またボランティア活動をやったり、友人はとても多かったようです。
また母の葬儀の当日にも、私も会ったことが無い多くの人が何時間もかかるような遠方から、駆け
つけてくれたりもしました。みんな口をそろえて母はものすごい人格者であったと言っていました。
私も今考えると一生かかっても母のような人格者になるのは難しいのではと思います。
しかし会社経営でも経営者の人格、人徳を常に高めることが非常に重要であると思っています、
どんな素晴らしいシステムを作ったとしても、会社にどんな経営者やリーダーがいるかが大事であり、
経営者への信頼が薄れた時に最も社員さんのモチベーションが下がると思います。
人格を高めるにはどうすればよいのか?私も含めて中小企業の経営者の中には自分は人格が高いと思っ
ている経営者は少ないのではと思います、私も自分の人格が低いために多くの失敗をし、社員さんや
お客さんに迷惑をかけていると毎回反省ばかりしています。
「もっと相手を思いやった言い方ができたのでは」
「本当に正直に対応しているか」
「準備不足だったのでは」など力不足を痛感しています。
人から人格が高いと思ってもらえる事として、毎日笑顔で周りが幸せになる言葉を使い、
会社の経営方針書に書かれていることをまずはしっかりと自分がやっていくことだと考えております。
社長が「考えている事」と「言っていること」と「やっていること」
をできる限り一致させる行動をとることを先頭になって実践していけば、
その後ろ姿を見た社員さんは経営方針書に書かれていることの本気度を感じ取ってもらい、
社員さん自身も変わってくるのではと考えています。
多くの会社の社長は社員さんの事をしっかりと考え、
自分を犠牲にしてまで会社をよくし、社員に幸せになってもらいたいと思っているのですが、
表現力が乏しい為なかなか社員さんに伝わりません、今後は経営計画書により、
社長の想いを表現し、価値観を共有し、関係者がみなハッピーになれる会社を創っていきます。
Kawatecグループ代表:川辺高峰
2月2019年