2020年11月13日 70点取れているなら合格点(2020年11月 社長の月次コラム)
中小企業の社長の特徴は本人がプレイヤーとして優秀だった人が会社を創業するパターンが多いと思います。
だから社長は社員から上がってきた仕事の出来を見て「俺ならもっと上手にできる」と思う人がいます。
社員の仕事が「70点の出来」だった場合「俺だったら、90点以上の仕事ができる」と思いがちです。
そして「社員に任せると70点しかとれないから、今度は自分でやろう」
「自分で手直しをして、90点以上に引き上げよう」とします。
でもそれを中小企業の社長はしてはいけません、業務を遂行するのは、社長の仕事ではないからです。
優秀で出来る人ほど勘違いをしており、「一人でできることには限界があること」「使える時間が有限であること」をわかっていません。
人間の能力や使える時間が有限である以上、完璧な仕事などありえません。
社員が「70点」取れているなら、「合格点」を与えるのです。
「70点では満足できないから90点以上にする」と考えてはいけません。
社長は70点で我慢する器を持つべきです。残りの30点はあえて見て見ぬふりをするのです。
「出来ていない30点」ばかりを気にしていないで、「出来ている70点」に目を向け、感謝して褒めましょう。
社員が20人いるなら、まず20人全員が「毎回70点取れる」ようにするのが社長の役割です。
社員は70点取れていれば合格です。
ということは、社長は各社員が「70点以上」取れているかを確認し、「70点未満」だとしたら、
合格していないので、70点まで引き上げる努力や仕組化などの工夫が必要です。
そして全員が70点まで出来たら、次は1点、2点と少しずつ上げていく努力をしていけばよいのです。
Kawatecグループ代表:川辺高峰
10月2020年