2020年7月10日 受容度、許容度を高める(2020年8月 社長の月次コラム)
シンガポール、マレーシアで会社の経営をしてますと、
当然のように会社には社員の国籍、年齢、性別、雇用形態など異なる人が働いており、
社員それぞれ考え方や常識が異なります。
そんな異なる人がいる中で当たり前ですが、人との関係でうまくいかない時、
よくない時、多かれ少なかれ、ネガティブな気持ちになる時もあり、
不安、疑問、焦り、苦しさ、疲れ、自信喪失、逃げたい気持ちになり、
そこから怒りも湧いてきます。
そんな時、社長はその状況をどのように捉え、どのような態度で、どう対処するかによって
事態は良い方向にも悪い方向にも向かいます。
私が思う考え方としては、日々、受容度、許容度を少しずつ高めることができれば、
会社経営も楽に、簡単なると思います。
つまり「人はそれぞれの考え方、価値観で生きている」「そういう人もいる」と考えます。
そう考えられれば、腹は立ちませんし、会社でむしろ「いろいろな人がいるから面白い」
「お互い長所、短所を理解しあいカバーしあう」「いろいろな意見が出ると、オペレーションの中身が深まる」
とプラスに捉えられます。
自分との違いを受容するのか、否定するのかで、生きやすさだけでなく、人生の幅、可能性、楽しさも変わります。
しかし、受容度、許容度が低ければ、自分とは違う考え方、価値観の人に対して、
「それは間違っている」「そんな考え方、価値観は許せない」「否定するのか」「敵だ」
と感じ、怒りが溢れ、経営も人生も難しくなります。
社長に限らず、そもそも社員も含めてすべての人はそれぞれ持っている能力、性格、物事の受け取り方も違います、
しかし、社長が常に軸にする考えは社員や周りの人を、立場や役割は違っていても「仲間」だと思うことです。
自分なりの捉え方、伝え方、聞き方があり、誤解やズレは当たり前です、経営者は、自分の考え、
気持ちを、社員やお客さん、周りの人に、相手が分かるように伝え、
社員やお客さん、周りの人の考え、気持ちをもっと聞く必要があります。
その上で「仲間」として、それぞれができること、やりたいことで力を発揮してもらい、
自分もやるべきことに集中すればよいのです。
重い荷物を背負って一人で坂を上るのではなく、「仲間」と荷物を分担し、知恵を出し合い、
励まし合い、楽しみ、笑いながら坂を上るのです。
Kawatecグループ代表:川辺高峰
8月2020年