2021年3月5日 中小企業の経営者に必要な知識とは?(2021年3月 社長の月次コラム)
シンガポールやマレーシアで企業経営をしていく中で、中小企業の経営者に必要な知識とは何でしょうか?と聞かれることもあります。
結論から言うと中小企業の経営者に必要な知識は、経営に関係する全ての知識です、大事なのは全部であるということ。
この話は、今後経営者として今後もずっと生きていくという前提の話なので、誰にでも当てはまる話でありません、
あくまでも中小企業の経営者として企業運営をする場合には知っておいたほうがよいという程度の話です。
私もまだまだ未熟者ですが、毎日1ミリでもよいので進化成長したいので、私も経営者に必要な知識を日々キャッチアップしようと実行中です。
言うまでもなくKawatecはITサポート専門企業なのでIT技術知識は当然必要ですし、
経営は人の営みを続けることによって行われれているので「人間」に関する深い理解と知識も必要ですし、
また実務となると経営戦略・戦術、組織、集客、マーケティング、販売、セールス、会計、財務、お金、運営管理、仕組構築、法律、その国で話される共通言語など経営に関係するあるありとあらゆる分野の経営知識を習得しないといけません。
もちろん起業した時に全ての知識を持っているわけがないですし、仮に知識を習得しても、常に時代は変化し続けていて、日々新しい技術革新が行われているので、その知識習得に終わりはないですし、一生勉強をし続けることになります。
中小企業の経営者とは、将棋で言うところの「王将」でなくてはいけない、将棋には色々な駒がありますが、全方向に行けるのは「王将」だけです、全方向に行けることがとても重要です。
実際に「王将」より強い駒はあります、縦と横だったらどこでもいける「飛車」だったり、斜めだったらどこでも行ける「角」もあります、もし専門技術職を目指すのであれば「飛車」であったほうがよいと思いますが、経営者は「飛車」ではなく「王将」でなくてはならないのです。
例えば、営業販売だけは人よりずば抜けて出来る人でも、技術のことはよくわからないというのであれば、経営者としては成功は出来ないと思いますし、また逆にIT技術だけは人よりずば抜けて強い人でも、営業販売のことはよくわからないといことであれば、経営者としては成功できないと思います。
なぜなら、経営者は、社員さんを雇用したり、パートナー企業と組むという立場です、経営者自身がその分野の知識がない場合は、それは他人に「丸投げ 」という状態になります、それは「依存」や「弱み」になります、だからお任せして実行した後に結果が出なかった場合、お任せした人にきっちりと適切な指導が出来ない弱腰の態度になります。
だから経営者はいざとなれば全方位自分でも出来る、自分でも直接出来るのだけれど
あえて社員さんやパートナー企業さんにお願いをして対応して頂いているという状態を作らないといけないのです。
お任せする社員さんやパートナー企業さんと対等な立場を作って、厳しいことでも言うべきことをきちんと言える関係でないといけない、そういう関係性だと任せた相手もちゃんとやってくれるし、きっちりやってくれる、経営者は他人に丸投げしたら必ず失敗しますので、丸投げのようなことは絶対にしない。
だからありとあらゆる経営分野の知識に精通している必要があります。
経営者になるのであれば、走りながら勉強し続け、昨日よりも今日、昨年よりも今年と進化成長し続けなくてはいけない。
そうやってどんどん経営者としての本物の実力をつけていくと、会社運営が自然とうまくできるようになると思います。
Kawatecグループ代表:川辺高峰
3月2021年