2021年6月22日 未知の逆境との向き合い方(2021年7月 社長の月次コラム)
人生で与えられる失敗や挫折、喪失、苦労や困難、病気や事故など様々な地獄の底を這うような
苦渋の逆境に対してどのように向き合っていくか?
そもそも人間は本能的に逆境なんか体験したくないし、逆境からくる痛みや不安や恐怖は感じたくないでしょ。
人間が初めて未知なる逆境に遭遇した時、どうしてよいか分からないので、
頭で考える時の材料として過去の経験を使って、自分の過去の記憶にそって、過去の延長線上で考えて行動をする、
今まで自分の過去に既に体験したことがあるということであれば、
予想もできるし、準備もできるから、比較的精神的に安心して対処できる。
しかし未知の逆境とは、そんな浅くて、軽いレベルではない、
根性や忍耐力で解決できるものでもなく、過去に体験したことが無く、
なかなか自分では動かせない、ものすごい心に深くにもぐる感じで、
心が追い込まれる。
「なぜ、このような不運が起こったのか?」
「自分の生き方が間違っていたのか?」と思う。
人生で未知の逆境がやってきたとき、この失敗や挫折、喪失、苦労や困難、病気や事故も
すべて、大いなる何かが、この逆境を通じて自分を育てようとしている。
そして、自分を育てることによって、その自分に素晴らしい何かを成し遂げさせようとしていると思い定めることです。
なぜなら幸運とは逆境という姿をしてやってくるからだ。
逆境の時は自分がどれほど精神的に弱いのか、自分の弱さが分かる。
その時自分の脳と経験を空っぽの状態にして、新しく来た逆境を乗り越えるために
過去の経験を全て捨てさり、新しい常識や考え方を身に着けさせてくれる。
そうすると自分自身の精神性が変わっていく、肉体という意味では同じ人物ですが、
逆境前と逆境後では精神という意味では全く別人になっている。
逆境を真っ向から受け止めて立ち向かった時にどんどんと「逆境を肯定的に解釈する力」がついてくる、
だから「ああ、この逆境を通じて、また成長させて頂ける」と思うと感謝できる。
多くの逆境を通して自分の精神性を引き上げていくと、
人生で起こること、すべてが素晴らしく良きことだと思える日が来るだろう。
Kawatecグループ代表:川辺高峰
7月2021年