2021年6月20日 心の器の大きい人になる(2021年6月 社長の月次コラム)
「会社の器というのは、社長の器で決まる」
そんなふうに昔から社長の器以上に会社は成長しませんと言われたりします、
心の器というのは物理的に人間の目に見えないので、心の器と言われてもぼんやりしていて分かりにくい、
心の器というものを別の言い方にすると、他人を理解する力ということができる。
世界に人間は78億人いて自分と全て同じ考え方、価値観、同じ信念を持っている人など世の中に一人もいない。
そう考えて、究極的に心の器が小さい人間というのは、自分の考えが0~100まで全てが正しくて、全てが自分の考えと価値観に一致していなければ納得が行かないという態度の人であれば、恐らく誰とも相容れないし、78億人全ての人と人間関係を築くことが出来ない。
心の器を大きくするとは、他人をどこまで理解することができるかという力であり、
人を受け入れる度量が大きければ大きいほど、相手を理解できる力が大きいということになる。
本来人間には生まれ持って本能的に自己評価を高く保とうとする心のメカニズムが働いていて、
仮に自分自身がうまくいっていない時、自分以外の他人や環境が原因でうまくいっていないと思いたいのです、
そう思考することで自分は悪くない、自己評価が下がることを避けようとする本能を持っている。
逆に人間は他人に関しては、無意識に相手の内面に問題の原因を探し、相手に才能が無い、相手に努力が足りない、
相手を責める、相手を無意識に下に引きずり下ろして自分の自己評価を高く保とうとうとしてしまう。
これは人間が持っている本能なので、まずはそのような心のメカニズムになっていることを理解する必要がある。
この本能のままに心を放置すると、自分の自己評価を保とうというエゴを満たすことはできますが、自分の心の器は大きくなっていかない。
だから本来人間が持っている本能にあえて逆らって、自分の思い通りにいかない時や、うまくいっていない時、
自分にとって良くない状況が続くのであれば、その時こそ自分の中に何かが足りない、もっと努力する必要があるというふうに問題の原因を自分の内面にもっていき、相手に対しては、相手が何でそんな言葉や行動をとるのか、相手の状況とか環境とか、人間関係とか、相手側の目に見えない要因をより冷静に見てあげる、そして冷静に理解してあげようとする努力が必要であり。相手を理解すればするほど、相手が何でそんな言葉や行動をとるかの理由が分かっていく。
これって人間本来の本能に逆らう行動なので、精進を重ねる必要がある。
会社の社長や指導者、マネジャーやリーダーなどは、自分の心の器を大きくし続けていく必要があるので、
この精進を一生涯通じでやり続ける覚悟がいる。
そもそも自分が正しいくて、相手が間違っている、逆もしかりで自分が間違っていて、相手が正しいということを
争っていても意味がない。
例えば、営業スタッフとエンジニアがどっちが正しくて、どっちが間違っているなど争うのも意味がないし、
経営者と現場社員がどっちが正しいくて、どっちが間違っているなど争っても意味がない。
自分と相手の考え方、価値観を一致させることが重要なのではなく、最も重要なことは、共通の目標、目的に向かって協力できるかであり、それが会社組織ということであれば、共通の目標、目的であるビジョン達成、経営理念の実現を求めて協力することが一番大事だと思う。
それがKawatecということであれば、下記にあるKawatecのビジョン達成、理念実現のためにみんなが協力して成し遂げることが大事だと思う。
<Kawatecのビジョン>
「IT」を通じて、「中小企業」の人々へ「喜び」を提供する。
<Kawatecの経営理念>
お客様から「信頼・感謝」され喜ばれることで、お客様にとってなくてはならない存在であり続ける。
従業員一同とその家族に対する、経済的・精神的安定を実現し続ける。
そもそも私たちは何を成し遂げるためにここに集まっているのか?
お互いに睨み合って、他人の粗探しをするために集まっているのか?
そうじゃなくて共通の目的であるビジョン達成、理念実現という一番大事なことにお互いの視線を移していく。
そしてまずは感情論で対立するのではなく、冷静に落ち着いて、お互いに最善策を考え、
相手の理解に徹する、相手はどういう状態にいるのか、相手はどういう人間関係にいるのか?
そうやってお互いの考え方や価値観の違いや、相手の弱み、強みを確認できたのであれば、
共通の目的であるビジョン達成、理念実現を協力して成し遂げて行こうということに力を結集しよう。
もちろん相手が、共通の目標であるビジョン達成、理念実現という根本的なところで、
納得や共感ができないのであれば、うまくいことはないし、一緒にやっていくことは難しいと思います。
逆に共通の目的、目標が共感できて同じなのであれば、共通の目的、目標以外の枝葉の細かいところは、
考え方や価値観などを一致させたり、統一を図る必要や気にする必要も無いのでは?
そうすると、他人に対する自分の許容範囲が広がっていき、相手を一人また一人と理解することが出来るようになっていく、そして協力してくれる人の数が増えていく、それが自分の心の器を広げるということであり、自分一人では成し遂げることが出来ない、大きな夢を実現する力になるのだと思います。
Kawatecグループ代表:川辺高峰
6月2021年