2020年4月2日 厳しい社長の姿勢にある正しい信念 (2020年4月 社長の月次コラム)
社長には優しさが必要ですが、「優しさ」と「甘さ」を間違えてはいけません。
人に対する甘さとは、その場凌ぎをすることです、「叱ったりすると恨まれるかもしれない」
「こんなことを言うと辞めちゃうかも」という気持ちが先に立ち、
社員を叱るべきときにしかることができないのは、甘さであり、優しさとはほど遠いのです。
社長は社員に対して、ダメなことは、ダメとはっきりと言わないといけません。
悪いところをしっかりと指摘しなければ、その社員は良い方向へ進めませんし、組織全体が良くなりません。
リーダーとして部下に厳しいことを言うには勇気が必要です、ものすごいエネルギーがいるのです。
その勇気があるかどうかが、リーダーとして最も試されるところではないか。
その勇気やエネルギーはどこから湧いてくるのか、それは社長の信念です。
「良い仕事をして、お客さんに喜んで頂き、働いている社員さんを幸せにしよう」
といった信念があるリーダーは厳しいことも言えるのです。
つまり、社長に求められるのは、「正しい信念」を持つことです。
社長が社員さんに厳しいことを言って、その社員さんに本当に動いてほしいと思うなら、
まずは社長自身が動くべきです、社員は社長の背中を常に見ています、
人を動かすのに「理屈や論理」を勉強している人もいますが、
そもそも理屈や理論で人は絶対に動きません。
社長は、社員さんの先頭に立ち、社員さんと同じ方向を向き、
そして社員さんと一緒に精一杯取り組む姿勢を見せる必要があります。
社員さんがやることを社長が全てやることは不可能です、
しかし会社の重要な方針に関わるような重要な局面に関しては、
リーダーが率先してするべきで、たとえ社員さんがやらなくても、
自分だけでもやるくらいの強い気持ちを社長は持っておかなければならないのです。
何度も言うようにその原動力は「お客さんと大切にしよう」「社員を幸せにしよう」
「会社を良くしよう」という信念です。
Kawatecグループ代表:川辺高峰
3月2020年