2019年11月25日 社員の声を大切にし、共感経営をする(2019年11月 社長の月次コラム)
会社経営を13年やってきて、ふと振り返ると、自分は自然と自己中心的なワンマン経営になっていたのでは
と思いました、社長と社員さんとの隔たりみたいなものを感じる時が多くありました、
その原因や不満はすべて社長である私が生み出しているのではないかとようやく気付くようになりました。
組織の規模が10人以下の小さい会社組織ならば、ワンマン経営の方がよかったでしょうが、
社員が増えて20名以上になり組織が大きくなったらワンマン経営は弊害でしかないと感じます。
多くの人々に支えられているのが会社であり、実際に一人で出来ることなど何もないのも事実です。
私はこれまで、社員さんからの苦言や助言などの「耳に痛い言葉」というものを真剣に受け止めていなかったのではと
思います、恐らく私は、創業当時から裸一貫で汗を流し、苦労を重ねてきた経験から社員さんが私の気持ちが分かるはずがないと思い込んでいたようです。私は、これまで、あまりにも一人で背負い過ぎていたのではないかと思うようになりました。
私は今まで、社長の苦しさを見せてはいけない、決して弱みを見せてはいけないと自然に学んできたようですが、
逆にこれからの経営は、社長の苦しさ、弱みを見せるべきだと思うようなりました。
苦しい時には、素直に苦しいと言い、大変な時は正直につらいと伝える、うまく行かないときは、うまく行かないと伝える、それらは悪いことではありません。
もっともっと問題を社員さんと共有して行きたいと思うようになりました。
お互いの状況を伝えあうこと、会社経営はお互いの心をガラス張りにしてわかりやすく伝えあうことで、
社長と社員さんの関係が円滑になるのではと思います。
人間関係の崩壊は、共有がないから起こるのではないでしょうか。
心のガラス張りとは、働いている人達に隠しごとをしないということです。
隠さないからこそ連帯感や信頼感が生まれるのではないか。
そもそも社長と社員さんがお互いに理解できないような会社は存在意義などないのかも知れません。
だからもし社員さんが会社のための助言をしてくれた時ほどありがたいものはありません。
社員さんが的外れな意見を言ったとしても、それを否定した瞬間にその社員さんはやる気を失います。
場合によっては、2度と提案をしなくなるかもしれません。
肯定される側にとってはとても嬉しいことです。そしてその社員さんはそれがきっかけとなりさらに会社のことを
考えて提案や意見を言うようになるかもしれません。社員さんの意見や提案を聞くことと、決定は違います。
しかし様々な社員さんの意見や提案は会社に反映させていく使命が社長にはあります。
会社を伸ばすのは社員さんたちの仕事でもあるからです。
すべての答えは、社員さんが働く現場にあります、
私は直接全社員と一人ずつ、少しでも良いから話し合うことに決めました、
エンジニアスタッフ、営業スタッフ、総務のスタッフなど現場でお仕事しているスタッフからの耳の痛い意見をもっと積極的に聞き、私はそれらの全てを受け入れて会社の改善を図るようにしていこうと思います、
新しい会社の考え方はすべて社員さんという「スター」たちに任せる時が来ました。
社員さんという「スター」たちに信頼し任せてみるのです。
どうやら社長の本当の仕事は働く人達の環境作りにあるようです。
Kawatecグループ代表:川辺高峰
11月2019年